松本市では現在マツモト建築芸術祭が開催されています。(2023/2/4〜2/26)
Y建築設計が事務所を置く旧松岡医院にも時折お客様がお見えになっています。
この建物は大正12年(1923)の大火で焼け野原になった跡地に建てられた建築群の一つで、当時は一際目を引いたであろう石造りを思わせるモダンな外観は、実は当時の大工や職人が創意工夫で作り上げた木造建築で、松本の建築史的にも非常に価値のある建物です。こういった様式の建築は関東大震災後の復興期から増え始めたもので、後に藤森照信により「看板建築」と呼ばれ注目されるようになります。一般的な「看板建築」が通りに面した一面のみ装飾を施し、側面や背面は普通の日本家屋という場合が多いのに対し、この「旧松岡医院」の場合4面全てを看板建築とした非常に贅沢(?)な作りとなっているところが見どころです。
松本市内には松本城や旧開智学校はもちろんのこと、歴史を今に伝える魅力的な建築物が数多く残り、現役で使用されています。ぜひ松本に一度足をお運びください!またその際にはY建築設計のある旧松岡医院にもぜひお立ち寄りください。玄関先では特製エコバックも展示、販売しております。